持ち物考察、刃物編。

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刃物、ナイフを選ぶ。

 

野営中はなにかしらを握っている、一番のメインツールなのでよく考えて慎重に選びたい所です。

どういう組み合わせで持つのかも重要なところです。

まず、法律です。そう、銃刀法違反についてです。

刃渡り5.5cm以上の刃物はすぐに取り出せる位置にあるだけで違反です。

持ち歩く際はタオル等にくるんですぐに取り出せない場所に保管する。その他の持ち物から安全な用途に使用すると判断できる場合のみ、その携行を許されます。

鞄にぽーんとそれだけ入っているのは銃刀法違反です。

新品の包丁も、買った道中パッケージから出した時点で違反になります。
これですべてではありませんが以上の事を踏まえて安全に刃物を扱いましょう。

 

 

僕はブッシュクラフトでの刃物類のそろえ方に二種類あると思います。

1 ナイフ&アックス&ソー

木を削る、切る、割る、を効率よく行う事ができます。

2 ククリ or マチェット

一本でナイフとしてもアックスとしても使える事で大きな木を相手する事も。ソーバックでも竹を相手にできるでしょう。

 

 

ナイフ

オピネルナイフ

様々な形状のものがあり、誰しもが認める最高の一本が無い。

使った人がどう満足するかで価値の変わるナイフ。

選び方についてまとめてみます。

 

1 折り畳みでケース分のかさを減らす。

折り畳みは石がつまって動きにくくなったり、使っているうちにガタついたりします。汚れや異物を取り除ける構造になっているものを選ぶと折り畳みでも長く使えるかもしれない。僕は最初の一本は折り畳みでよいと思われます。

ブッシュクラフトっぽい事をするのであれば食材やヒモを切るだけでなくバトニングにも使うのでシースナイフをオススメします。

2 素材の利便性を考える。

刃がステンレスカーボン鋼か、持ち手が鉄製、木製、骨製刃がカーボン鋼だと錆びて動きが悪くなったり砥石がかかせなくなるので最初の一振りはステンレスをお勧めします。持ち手は鉄製。分解できるものを選びたいです。よくアウトドア用品店においてあるのは持ち手が木製のオピネルナイフです、ホームセンターでクラフトナイフを買うのもありでしょう。

3 デザイン

見た目だけになるとただのアート作品ですが、どう手に馴染むか考えてあるのは必要です。小指の部分が出っ張っているほうが木を削りやすいです。側面が平らなほうが包丁のように使いやすいです。”つか”があるもののほうが穴をあけやすいです。「なぜこの出っ張りがあるのか」を考えながら選んでみてください。

 

必ず安全に配慮し、可能な限り両手で扱いましょう。銃刀法にも含まれます。

これは折り畳みはほとんどありません。おおきな力と反動がくるものなのでヒンジが耐えないのだと思います。

 

選び方は重心がどこにあるのか、斧にも重心が中心の枝落とし用、重心が先にある薪割用があります。

あとはナイフ同様デザインを見て選びましょう。

 

ソー

のこぎりです。

短いものは本当に使い道がない。選ぶ基準は本当に長さ。これに限ります。

可能であれば20cm以上は欲しい所。安いからといって短い物を買うと損します。

あとは木の繊維に対して水平に切るか垂直に切るかという差がありますが水平に切るのは斧の出番なので垂直用の刃をつけたいところです。

 

 

ククリ

先の重い、ナイフとしても斧としても使えるものがククリです。

斧と違って衝撃を逃がすのがククリは少し苦手なので安物を買うと振り下ろした際に割れてしまうこともあるので注意。大事故につながります。

草むらを歩くとき草を払いますが、ククリは立っている草でもバッサリ切れて視界を確保することができます。

ソーバックククリという三得ナイフもある。

 

 

 

マチェット

厳密にはこれはソーバックマチェット。

先に重みもあるので根本で斧並みの重さを出すこともできる。

これもククリと同じで折れる可能性もある。

 

 

一本で色々な事ができるククリやマチェットはなかなか使い勝手がいい

だが初心者向きではないので最初の一本にはならないだろう。

ソーバックを研ぐのは特殊な技術が必要です。

 

 

用語解説。

 

・折りたたみ出来るか。

シースナイフ 折りたたみ出来ない。ガタツキがなく強度が高い。ナイフを使って薪を割る事もできる。

フォールディングナイフ 折りたためる。コンパクトで刃先がしまえるので安全

・素材

カーボン鋼 固く、切れ味がよいがさびてしまう

ステンレス鋼 粘りがあり傷みにくい。

・シースナイフの構造

フルタング 持ち手すべてに芯が通っているタイプ。

ブラインドタング 持ち手に穴があり、カバーする構造。ガタツキの原因にもなるが、何年単位で使えばの話。

ハーフタング 持ち手の半分ほどに芯が通っているタイプ

・斧の英語表記(定義はあいまいです。)

ハチェット 小さい手斧

マチェット 刃渡りのある鉈

アックス 大きい斧

 

以上。

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